というのは嘘です。
2巻で終わらせる予定だった「テルマエ・ロマエ」ですが、当時連載をしていた出版社から「100巻目指しましょう!」と言われ、フロネタで100巻は無理ですと答えるも、結局ヒロインを出してほしいというリクエストには応え、最終的には6巻という巻数になった次第。
本音を言うと、なめらかな線で描く若い人より、女性よりもおっさんや爺さん、せいぜいオバちゃんや婆さんを描く方が熱心になれるので、どうしたもんかと思い悩みつつ、ヒロイン”さつき”の設定を考古学者兼温泉芸者という無茶苦茶な設定にしてしまった為、当時の担当編集の仕込みにより1日芸妓体験なるものをせねばならなくなりました。
芸名は「伊太利奴(いたりやっこ)」(私自身による命名ではありません)
この経験が作品の人物描写にどれだけ役立ったのかは不明ですが、ひとつだけわかったのは、髷の鬘というものが、首が折れそうになるくらい重たいということでした。